Akira Onishi's Weblog

Not a geek, just my passion

OpenShift Ready、エンジニア視点によるデジタル変革への備え

デジタル変革はアプリ開発と運用の世界と一体となって実行されるもの。デジタル変革にどう向き合うか、ポイントを抑えておくと、いろんな意思決定はもっと加速するのではないかと思っています。

オンプレミスでもパブリッククラウドにおいても、同じプラットフォームを利用することでデジタル変革はより加速します。Red Hat OpenShift Container Platformは、ビジネスの成長に合わせてアプリのスケールも(後からワーカーノードとして動くマシンの追加による)インフラのスケールも容易に調整できる企業のDXを支えるクラウド・ネイティブなプラットフォームです。

いろんな機会で類似の話をすることが増えましたので、OpenShiftに関心のある人がアクセスしやすいように Permanent URLを使ってシェアします。

 

 

Developer Sandbox for Red Hat OpenShift で始めるOpenShiftの学習

この記事は「Red Hat OpenShift を試してみたいけど、学習/体験/実験の環境が欲しい、どうすればいいですか?」と私が最近耳にする質問に対する一つの答えをご紹介します。

結論から先に述べますと、必要なアクションは3つ。

  1. Red Hat Developerにアカウント登録する
  2. Red Hat Developerに公開されているDeveloper Sandbox for Red Hat OpenShiftのアクセス権を取得する
  3. Developer Sandbox for Red Hat OpenShiftへアクセスする

 

どんな技術においても、Level 0からLevel 4までの段階があります。

  • Level 0: 知らない
  • Level 1:  概要を知っている
  • Level 2: 触ったことがある、使ったことがある
  • Level 3: 活用に向けて応用している
  • Level 4: 教えられるようになる

Red Hat OpenShift Container Platform を学んでいく上で、ドキュメントを先に見てしまうと、数多くの機能に圧倒されるかもしれません。それらの機能を網羅的に知ることでLevel 1をクリアしてLevel 2に進むよりも、気になったところから優先的にLevel 2の体験をして、Level 1に戻る、という流れで「失敗しても怖くない」という前提で触れていくことをお勧めします。

 

まずはOpenShift Webコンソールを使って、ソースコードからアプリをビルドしてデプロイまで実行してみること。「習うより慣れろ」で使い方のポイントが早く理解できると思います。

Red Hat 公式サイトには、OpenShiftの試用に向けた情報がまとまっています。

www.openshift.com

 

ブラウザ環境で気軽に始める良い方法として、Red Hat DeveloperにあるSandbox環境で試す、という方法があります。30日間無料です。

developers.redhat.com

 

環境は事前にセットアップされているので、Red Hat Developerに登録したRed Hat アカウントでログインするだけで始められます。

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[Launch your Developer Sandbox for Red Hat OpenShift]をクリックしましょう。

Red Hat アカウントへのログインを求められるので、登録済みのメールアドレス、なければアカウントを作成しましょう。

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アカウント作成時に登録した電話番号を使い、アクセス権のリクエストを完了します。

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SMSで受け取ったコードを入力して、認証が終わるとアクセスできるようになります。

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[Start using your sandbox]をクリックしましょう。

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契約条件をクリックして内容を確認しましょう。

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あとは、契約内容に同意して、[送信]をクリックします。

f:id:oniak3:20210420175758p:plainRed Hat OpenShift DedicatedのLogin 画面が表示されますので、[DevSandbox]をクリックすれば、Sandboxの利用を開始できます。

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[Samples]をクリックします。

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[.NET Core]をクリックします。

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[Create]をクリックして、アプリをビルドし、デプロイしましょう。しばらく待ってから、紫色の円に表示されている.NET Coreをクリックすると、ビルドの状況が確認できます。

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Servicesのところには、アプリを実行しているPodとの通信ポートが、Routesのところには、アプリにアクセスするためのLocation (URL)が書かれています。そのURLをクリックしましょう。正しくビルド・デプロイできていれば、ASP.NET Coreで作られたWebアプリが表示されます。

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docs.microsoft.com

ASP.NET Coreを使ったWebアプリの開発の詳細は、MicrosoftのDocsを参照してください。.NET Coreで作られたアプリは、Windows, macOS, Linuxで実行できるので、今回ビルドしたサンプルは、Red Hat OpenShift上のLinuxコンテナーの中で動作するアプリとなります。

 

dotnet-sampleのBuild Configsの画面を確認してみましょう。

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Git Repositoryを見ると、次のリポジトリソースコードが公開されていることがわかります。

github.com

理解しておきたいポイント:

  • Source to Image (S2I)が利用されている

    github.com

  • Red Hat OpenShift上でアプリがビルドされて、コンテナイメージが作られる

    f:id:oniak3:20210420184804p:plain

  • 作られたイメージがデプロイされて、アプリが動作する

    f:id:oniak3:20210420184810p:plain

一つのサンプルを動かすだけで、関連するさまざまな技術がありそうだ、という感覚をつかめたら大丈夫です。詳細は後から調べていきましょう。

 

この記事では、「Developer Sandbox for Red Hat OpenShift で始めるOpenShiftの学習」についてご紹介しました。

Happy coding😃

 

 

ブログ始めます

コロナ禍に入り、1年以上が過ぎて、#静岡市 における在宅勤務生活も同じく1年以上となりました。Stay homeに馴染まなかった2020年3月くらいとは異なり、毎日の生活、時間の使い方、コミュニケーション、意図的に変化を取り入れて、変化を楽しむことで、新しい生活様式を実験しながら改良する日々となりました。

いろんなラーニングを共有しながら、自分自身がさらに学べるように「ゆるやかなブログ」、という運用ポリシーで、ガツガツ投稿ではなく、仕事で関わっている技術、個人的な関心時、日々の気付きなど、書きたい時に後から読み返しやすいよう言葉にしてブログに残していこうと思います。

個人としての情報発信ですので、投稿内容は所属企業とは何ら関係がありません。個人的な関心時を整理して投稿していきますので、所属企業とは関係のないさまざまな企業の技術やサービスなどを記事として取り上げる場合があります。